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| ―金さんが直接セラー(作品の売り手)と買い付けの交渉をするのですか? |
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| そうです。もちろんボス(社長)やスタッフにも相談しますが、映画祭やマ一ケットの現場では他の配給会社と常に競争ですから。一刻を争うんですね。この前、ロスに行った時は、韓国映画「おばあちゃんの家」を見て、即買いました。そしてボスに会って「もう、買いました。値段は知りません」(笑)。ドニ・バルディオという監督の『約束』という映画は私が買い付けた作品なんですが、『ニュ一ス23』で筑紫哲也さんが絶賛してくれて、とてもうれしかったですね。 |
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| 「好きか、嫌いか」。 |
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| ―ヒットする作品かどうかを見極める金さんの基準は何ですか? |
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| それはいたってシンプルですね。私自身がその映画を「好きか、嫌いか」。観て面白いか面白くないか、です。それと、大手が買うような、メジャ一系、たとえばハリウッド映画なんかはもう、うちのマ一ケットと違いますから。ベン・アフレック主演っていう映画は対象じゃない(笑)。幸い、ミニシアタ一で映画を観る世代っていうのは、ちょうど私と同世代の女の子が多い。だから自分がいいと思ったものは、彼女たちの心にも響くと信じています。まったく話題にのぼらない映画でも、個人的に「あ、この男優カッコイイ!」と思っていたら、あっという間に女性誌が追いかけてその映画が話題になるなんてことも多い。ニ一ズにあったテイストを等身大でチョイスできるというのは強みですね。 |
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| とにかくやってみることが大切。 |
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| ―でも映画1本買うというのは、かなりのお金が動く。プレッシャーも凄いですよね。 |
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| そうですね。ケ一スバイケ一スですが、一本の映画で劇場権、ビデオ権、テレビ権など合わせるとン千万、億単位になることもあります。ぜったいヒットすると思える作品でもたとえば子供に悪影響を及ぼすような表現、映像なんかがあると、上映禁止なんてこともありますからそのあたりも気をつけないといけない。ある意味ギャンブル的な仕事です。ただ、ボスにいつも言われてる言葉があるんです。「とにかくやってみる」。まず、そこからはじめなきゃ何もはじまらない。万一問題が起こったら、みんなでまた考えればいいじゃないかと。 |