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人は、基本的に、自分を好きになってくれた人を好きだと思う。男も、女もである。人は、基本的に、自分をよく評価してくれている人を自分も評価する。だから、人に好きになってもらいたかったり、評価して欲しければ、まずは、その人のことを好きになり、いいところを見つけ出すことだ。見つけ出して、それをはっきりわからせることだ。人は、自分のことをよく言ってくれたり、高く評価したり、褒めてくれたりした人のことは、いつまでも覚えている。何年かぶりにあったり、電話で話をしたりしても、スムースに話が弾んだりする。何か頼まなくてはならなくなっても、話はトントントンと進む。だから、日頃から人のいいところを見つけることは人間関係の基本なのである。
ところが、人は年をとるにつれ、他人の欠点ばかりが見えてくる。何故か、変なところに鋭くなって、その人の人生の矛盾を指摘したりしている。思いどおりにいかない人生を、人のせいにしたりする。悪口を調子に乗って言いまくることもある。それらは回りまわって自分に戻ってくるのだ。
マナーの基本は----。人から笑われないようにするカタチ、ではない。恥じをかかないための常識、ともちょっと違うような気がする。自分がその場のいい雰囲気を壊さず、秩序を守り、一連の流れをスムースに行かせるためのものなのではないだろうか。そのためにいろいろ決まりごとがあるのだ。テーブルマナー、職場でのマナー、冠婚葬祭のマナー、電話でのマナー、スポーツ応援のマナー、パーティのマナーなどなど。そしてその中心は、人間関係を円滑にすることだと思う。他人への理解、評価、そして思いやりがあれば、多少、カタチがへんでもうまくいく。反対に、カタチは完璧でも、その中にネガティブな感情(例えば、あの人って何も知らないのね!)が入っていたら、その場は冷え冷えとしている。
というわけで、マナーをマスターするより前にまずすべきは、笑顔のつくり方、だと思う。美しい笑顔で相手に接し、相手からも接してもらい、お互いに「あの人、いい感じね」と思えれば、それこそが最高のマナーだと思うがどうだろう。
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エッセイスト、政治コラムニスト。1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、女性誌編集部を経て渡米。NY大学行政大学院修士課程修了。近著は『30代は女のベストシーズン!』(扶桑社)、『「だれかいい人いない?」といっているあなたへ』(講談社)など多数。 |
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