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vol.25
ナイフフォークのつかい方より「楽しく食事を」を心がけて |
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例えば、あなたが何人かと高級レストランへ招待されたとします。ドレスアップできるし、自分のお給料ではとても行けそうにないところなので、お料理とともにスノッブな世界をのぞく意味でも楽しみにしていました。
でも、心配なのはマナーです。ちゃんとできるだろうか、エスカルゴってどうやって食べるの?魚が一匹出てきたら骨はどうやってはずすの?と不安です。私は、そのようなことは、常識程度に知っていればいいのだと思います。
スープは音を立てて飲まない。ナイフ、フォークは外側から使う。ワインを男性のグラスに注いだりしない。そんなくらいの知識でいいのです。
かわりに、あなたが心がけるべきは、その場を楽しむことなのです。主催してくれた人の話を笑顔で聞きながら、自分も適度に会話に加わり、みんなと同じくらいのスピードで食べることです。が、これって案外難しいのですよ。
というのは、誰かが一生懸命話をしているときには、できたら、相手の目を見て聞いてあげたい。でも、そうなると、なかなか自分のお皿に集中できないのです。ワインを飲んだり、パンを食べたりはしやすいですが、鳩のローストなんかと格闘はできないわけです。
相手の話を受けて、自分なりの感想をのべたりすると、食事も中断してしまう。周りを見れば、A子もB子も、ほとんど食べ終えている。自分だけ、まだ半分もいっていない・・・。そこはピッチを上げて、何とかみんなと同じスピードにもっていく。
もし、どうやって食べるのか自信がなかったら、難しそうなものは避けるとか、比較的早く食べられるものをチョイスするとか、オーダーする段階で考えればいいのです。
ちなみに私は、気をつかう相手と食事をするときには、口紅がとれそうなものや、食べ方に気をつかうもの、身離れが悪くナイフをいれたとたん洋服に飛び散りそうなものは選びません。そうやって、食事が終わったときに、料理は美味しく会話も楽しめたし、その場も和やかでいい食事会だった、となるようにするのです。
マナーにのっとって完璧に食べ終わっても、緊張のあまり食事を楽しめなかったというのではもったいないし、それは本当の意味でのマナーとは違う気がするのですが。
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エッセイスト、政治コラムニスト。1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、女性誌編集部を経て渡米。NY大学行政大学院修士課程修了。近著は『30代は女のベストシーズン!』(扶桑社)、『「だれかいい人いない?」といっているあなたへ』(講談社)など多数。 |
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