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エッセイスト、政治コラムニスト。1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、女性誌編集部を経て渡米。NY大学行政大学院修士課程修了。近著は『30代は女のベストシーズン!』(扶桑社)、『「だれかいい人いない?」といっているあなたへ』(講談社)など多数 |
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オレオレ詐欺が何故、ここまで成功するのか。そのポイントは声だといいます。
受話器から聞こえてくる声で、話している人の年齢がほぼ正確にわかるのだそうです。もちろんターゲットは老人です。犯人は無差別にかけているわけだから、もし電話に出た人が若かったり子供だったりしたら、すぐ切ってしまうわけですね。
声って、外見以上に歳が出るのよね、という人もいるくらいです。同様に、声で、その人が元気か、ふさいでいるかも何となく伝わってしまう。というか、かけた側としては相手の声のトーンが沈んでいたりするとすごく気になるんですね。
何が気になるかといえば、電話した相手が元気かどうかが心配なのではないんです。まず、今電話してよかったのか、タイミングが悪かったのでは、ということを考えます。同時に、相手の不機嫌モードに巻き込まれるのはいやだな、とも思う。もっといってしまえば、顔が見えない分、不安も増殖する。もしかしたら、自分のことを鬱陶しく思っているのではないか、などとね。
面倒くさそうな声、面白くなさそうな声、誠実さの伝わらない声・・・。声の不思議さってありますよね。答えている本人は、実は別段何の理由もなく、ただ、抑えた声で受け答えしているだけでも、受話器の向こうでは、複雑に考えすぎてしまっているかもしれない。もうかけるのはよそうかしら、などと思うかもしれない。
ということで、かかってきた電話の第一声はとりあえず「あかるく」が大事です。多少調子がいいくらいに、「まあ、おひさしぶり。どうしているかと思っていたところよ」とかなんとか。
あとは、ふつうのトーンで会話すればいいんですよ。
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