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エッセイスト、政治コラムニスト。1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、女性誌編集部を経て渡米。NY大学行政大学院修士課程修了。近著は『30代は女のベストシーズン!』(扶桑社)、『「だれかいい人いない?」といっているあなたへ』(講談社)など多数 |
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あなたは人が見ていないところで、形よいきれいな動作ができますか。 一人の時間を、美しく過ごすことができますか。というのは、これらは案外難しいからなんです。
例えば、今までこんなことをした経験はないでしょうか。一人のとき・・・・・。足でドアを閉める。足で引き出しを閉める。脱いだものは散らかしっぱなし。食べかけのものは、そのまま出しっぱなし。花瓶の花は枯れたまま。郵便物はいつまでも開けないまま。新聞は読まずにたたんで重ねたまま。どうせ誰も見ていないし、いつもじゃないし、なんて思っていることでしょう。疲れているし、しょうがないじゃない、と考えているかもしれない。が、やがてそれが習慣になり、ちゃんとやることが面倒になってしまうものですよ。
私の知っているAさんは一人暮らしですが、実に美しく、生活しています。あるとき急に彼女のマンションに寄ることになり、私たちは近所でお寿司を買って一緒に部屋に入りました。もちろん予定外です。
まず、部屋がとても快適に整えられていることにびっくりしました。物は決して少なくないのですが、一つ一つ愛着を持って飾られているのがわかるんですね。
部屋に入るなり、彼女はキッチンに入り、お湯を沸かして、そのあいだに手早くサラダとお味噌汁を作ってくれました。いつのまにか梨もむいてあります。
そして、その出来合いのお寿司をお皿に移し、ちゃんとテーブルセッティングしてくれるのです。その間、約10分。実に手馴れたものでした。「いつもこんなふうにやっているの?」と聞いたところ、「そうよ。じゃないとね、一人だとどんどん生活が楽なほうに流れていってしまうもの」と言っていました。なんかとても勉強になった時間でした。 |
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