人と会話をしていて、ああ、この人ってすごく自分のことを楽しそうに話すなあ、って感心したことはありませんか。自分のことじゃなくても、すごくポジティブにとらえて、「それ、いいじゃないの。面白そうね」などと言う。逆に、何にでも否定的で「どうせこうこうに決まっているわ」などと切って捨ててしまう人もいるでしょう。他人への悪口にしても、独特の鋭さがあったりもします。
一見すると、何でも楽しそうな人は単純で、少しわざとらしい感じがし、反対に、否定的な反応をする人はちょっと賢そうに見えたりもするんです。
しかし、それらが重なったときどうなるかといえば、間違いなく楽しそうな人の方に吸い寄せられていく。何故って、プラスにしろ、マイナスにしろ、そのような波長は自分にも伝染するからで、人は本能的にそのことを察知するのだと思います。
誰だってプラスの雰囲気をもつ人になりたいでしょうし、自然とマイナスの雰囲気の人を避けるようになるのですね。「北風と太陽」で言えば、やはり太陽のほうが強いのでしょう。もうひとつ、何事にもポジティブということは、実はけっこう体力も根気も要るということなのです。だって、面白そうって対象物に向かっていくわけですから。逆に、「つまらなそう」って思うネガティブな人だと、始めからやらずに済むんですね。 私は最近、否定的な鋭さを持った人というのは、実は、面倒くさがりじゃないか、と思ったりもするんです。あえて自分で言い訳を考えて、行動にでないのですから。
そして、不思議ですが、ポジティブかネガティブかはやがて表情に表れてくるんです。前者は自然と笑顔が多くなるし、後者はどちらかというと暗く沈んだ感じになる。内面が顔に出るというのは、そういうことなんです。その人の幸せ度合い、ものの考え方やとらえ方が表情に反映されてしまうんですね。だから私は、いつも笑顔でいられる強い内面を持ちたいと思うんですよ。
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| エッセイスト、政治コラムニスト。1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、女性誌編集部を経て渡米。NY大学行政大学院修士課程修了。近著は『30代は女のベストシーズン!』(扶桑社)、『「だれかいい人いない?」といっているあなたへ』(講談社)など多数。
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