以前、私たちは案外自分の顔をきちんと認識しておらず、うぬぼれ鏡に映ったいい顔を自分の顔と勘違いしているということをかいたことが
ある。鏡に向かいメイクするとき、試着しているとき、お風呂上りに体型をチェックしているときなどはどれも、緊張はしているし、気合は
入っているし、意識的にいいと思う表情を作っているわけだから、普段の自分の顔とは違うのである。
なので、できたら、身近に一人、口の悪いぐらいの人を用意して、いろいろ言ってもらうといいかもしれない。
「ずいぶん面白くなさそうな顔をしているね。ブスッとして感じが悪いんじゃない」「そんな眠そうな表情をしていたらやる気がないと思わ
れるよ。やる気はキラキラした目にでるからね」などと、表情について指摘をしてくれる人。「姿勢が悪い!」「歩き方が遅い!」「食事を
しているときはテーブルに肘をつくな!」と、姿勢やマナーについてうるさく忠告してくれる人。「化粧が薄すぎる」「その髪型は似合わな
いと思うけどな」「そのパンツは絶対ダメだ。脚がすごく短く見える」などと、服装やメイクについて注意をする人。
もちろん、あなたはそんな忠告を聞いて、気分がいいわけはない。言った相手に悪意を抱くことさえあるだろう。褒めて人をいい気分にし、
もっとキレイにするというやり方とは正反対なわけだしね。とはいえ、そのような言葉は半分以上は本質をついているのである。だからこそ、
頭にくるのである。そのとおりと思うから、それらが頭の片隅にひっかかっていて、何かの拍子に思い出し、気をつけようとすることもでき
る。それに若いうちは、どんどん修正もできる。修正するうち、どんどんキレイにもなる。というわけで、親でも恋人でも兄弟でも、「そこ
がへんと思ったらその都度注意してよね」と頼んでおくのもいいかもしれない。
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| エッセイスト、政治コラムニスト。1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、女性誌編集部を経て渡米。NY大学行政大学院修士課程修了。近著は『30代は女のベストシーズン!』(扶桑社)、『「だれかいい人いない?」といっているあなたへ』(講談社)など多数。
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